突然知らされる転勤辞令。
お子さんがいるなかでの引っ越しは、親子ともにストレスがかかりますよね。
引っ越し準備に加えて、子供関係の手続きや学用品の用意など、やることも(出費も)たくさん!
子供のフォローもしながらの転勤は、かなりハードです。
転勤のたびに、悩んだり怒ったりと感情のコントロールもむずかしく、体力的にも精神的にも疲れます。
また、子供と一緒に転勤する場合「子供が新天地で楽しく学校生活を送れるか」も悩みのタネになりますよね。
そこで今回は、国内外の転勤を経験した私が「転勤族の子供にみられる特徴」と「親が子供にできるフォロー」についてお伝えします。
お子さんの性格に合ったフォローの仕方が分かれば、新生活もすぐに楽しめるようになりますよ!
- 転勤族の子供にみられる特徴
- 転勤族の子供に必要なフォロー
将来転勤族になる予定の方や、これから転勤を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
転勤族の子供にみられる特徴
転勤が多いと、子供たちの性格にどのような影響があるのでしょうか?
ここでは、転勤族の私が自分の子供やお友達を通して感じた、性格の特徴をお伝えします。
適応力が高い
転勤族の子供たちは、転校のたびにゼロから学校生活をスタートさせます。
生活時間や学校のルールも変わり、知らないことだらけです。
娘の場合は学校給食が初めてだったので、食事の配膳にとても苦労したようです。
転入したばかりの時は、見よう見まねで必死に配っていたと教えてくれました。
分からないことは、周りの様子をみて状況を察知したり、先生やクラスメイトに素直に聞いたりして覚えていきます。
このように転勤を経験した子供たちは、周りに合わせる適応力が身につくので学校生活に慣れるのも早いです。
ですので、数日たてば話せる友だちができ、1か月すればすっかりクラスの一員になれますよ。
適応力があるおかげか、習い事の体験入学やイベントに1人で参加しても、すぐに慣れてその場を楽しんでいます。
親よりも子供の方が気持ちの切り替えが早く、新しいことに積極的にチャレンジしていますよ。
自立心がある
転勤のたびに家族それぞれ準備があるので、自然と「自分のことは自分でする」ようになります。
年齢が上がるにつれて、やるべきことが分かると、自分からすすんで動いてくれるようになりました。
学校や幼稚園で集団生活が始まれば、身の回りのことは自分でするようになります。
でも、学校ではできていても、家だとやってくれないことってありますよね…。
転勤族の子供は、引っ越しのたびに自分の持ち物を整理するので、片付けが得意な子が多いです。
幼稚園や学校の持ち物チェックも、自分でしてくれるようになりますよ。
転勤が多いと、生活環境が変わるたびに「自分で何とかする」必要が出てきます。
そのため自己解決力が身につき、自立心が早く芽生える子が多いのも納得ですね。
親は子供のやる気をなくさないためにも、できない時だけそっとフォローしてあげましょう。
家族=チームの意識がある
転勤に帯同する場合は、家族一丸となって新生活を乗り越えならければなりません。
そのため、家族=チームの意識があり、家族を大切に思う子供が多いです。
引っ越しのたびに環境が変わる中で、いつも変わらず側にいるのは両親・兄弟姉妹だけ。
私の周りも仲がいいご家庭が多かったです。
特にシンガポール駐在時は、転勤族ばかり。
異国の地での生活は、家族の助け合いがないと本当に苦労します。
まさに「チーム戦」で駐在生活を乗り切っていると言っても過言ではありません!
家族同士で協力し合う場面が多いほど、家族のつながりの大切さを実感します。
メンバーの一員と自覚を持つだけで、責任感や自立心も高まるのも転勤族の子供ならではの特徴です。
転勤という環境が大きく変わる経験を通して、家族が団結し絆を深めることができますよ。
参考:さーや家の場合
私の娘は就学前に2回、小学生で1回転校をしました。(小学校はシンガポール⇒日本の小学校へ転入しています。)
娘も先ほどご紹介したような性格「適応力が高い・自立心がある・家族思い」が当てはまります。
小さいころから自分のことは自分でしますが、親から見て片づけは苦手なようです…。
保育園児の時は、とにかく「人に頼る」ことが上手で、お友達や先生に手伝ってもらう事が多くありました。
環境が変わってできないことが増えると「自分で考える+人に聞いてみる」のように解決策を自分なりに見つけます。
また小学生になって、転入生に対等に接することができるのは、自分自身の経験もあるからだと思います。
分け隔てなく誰とでも仲良くなれるのは、性格もありますが転校の影響も少しはあるのかな…と感じています。
転勤族の子供たちはフレンドリーな子が多かったです。
同じ経験をしているからこそ分かり合えるのは、大人の世界と同じですね。
また、転校のたびにクラスメイトと持ち物のデザインが変わりますが、あまり気にしません。
娘いわく「すぐに自分の持ち物が分かる」とポジティブにとらえています。
気持ちの切り替えが早いのは、見習いたいところです。
以下にも、転校にまつわる娘の経験談を書いていますので、合わせて参考にしてくださいね。
ここまでは、転勤族の子供に見られる特徴や成長することについてお伝えしました。
しかし反対に、お子さんを注意深く見守る必要もあります。
それは一体どんなことでしょうか?
転勤を経験する子供にできるフォロー
転勤のたびに生活環境が変わるのは、良いことばかりではありません。
年齢関係なく、お子さんを持つ読者さまは心のケアをどのようにすればいいか悩まれると思います。
ここでは転勤族の子供たちに対して「どのようなフォローをすればいいか」私の経験や友人の話をもとにご紹介します。
学校生活
小学生以上のお子さんの場合、何より転入先の環境や雰囲気が気になるところですよね。
まずは普段のコミュニケーションで、お子さんが不安に思っていることを聞き出してみましょう。
私は転入先の学校のホームページを一緒に見ながら、不安や悩みを聞いて2人で解決策を考えました。
さらに引っ越し後は、最寄りの交番に行って街の雰囲気を聞いたり、通学路を歩いたりして雰囲気を確かめることも。
お子さんに寄りそって「一緒に考える」ことが大切ですよ!
また親としては、転入先の学習進度も気になるとことですよね…。
教科書ごとに学習する順番がちがうので、取りこぼす単元も出てくる可能性もあります。
娘も、算数で学習しない単元が出てきてしまいました。
先生に伝えればフォローしていただけますが、それでも不安な場合は家庭学習も必要です。
わが家は教科書ドリルやタブレット学習を取り入れていたので、勉強のタイミングを逃した単元を一緒に勉強しました。
今ではYouTubeで学べる動画もあるので、お子さんが楽しく続けられそうな勉強法を試してくださいね。
娘は駐在中からタブレット学習を始めました。
帰国後も日本の小学校にすぐ対応できるよう、利用しているお子さんが多かったです。
引っ越し当初はタスクが多く大変ですが、後になってから授業に追いつくのはお子さんにとっても負担が大きくなります。
ここは時間を取って一緒に確認してあげましょう!
習い事
引っ越しのたびに、習い事も変えないといけません。
転勤先の地域によっては、続けられない習い事もあると思います。
学校生活と並行して打ち込んでいたものがなくなると、お子さんも気落ちしてしまいますよね。
ですので新生活が落ち着き、放課後の習い事に興味を持つようになったら、新しく挑戦したいことを確認しましょう!
私も学校生活に慣れたころ「そういえば習い事はどうする?」とさりげなく聞いてみました。
続けたい習い事は通える範囲でできるか調べ、新しくやってみたい事は体験入学に行ってから始めましたよ!
今はオンラインスクールや通信教育など選択肢もさまざまです。
ご家庭の事情もありますが、お子さんの意思を尊重して進めてくださいね。
娘の友達は、スイミングやピアノを続けている子が多かったです。
オンライン英会話は場所を変えても続けられるので、英語に興味のあるお子さんにはおすすめですよ。
気持ちの変化
転勤族の子供の特徴として、適応力が高く自立心があるとお伝えしましたが、その分無理をしていることがあります。
学校でも早く馴染もうと周りと合わせるために、小さな体でたくさんのパワーを使っているのです。
すぐにクラスに馴染んで安心できたと思える一方で、実は我慢をしていることもあるかもしれません。
素直に気持ちを言える子であれば気づけますが、忙しそうにしている親を見ていると相談をためらってしまうこともあります。
もし自分から中々言い出せないお子さんであれば、会話の中でさりげなく学校生活のことも聞いてみてくださいね。
普段から何でも話す娘でしたが、学期途中の小学校転校になり、楽観的な私もさすがに不安を感じました。
なので、引っ越す前に「学校でイヤなことがあれば隠さず伝える」ことを娘と約束。
転校当初は嫌がられるほど気にかけていました(汗)。
あくまでもわが家の例ですが、ルールを決めるとお子さんも伝えやすくなりますよ。
それでも自分から話さない場合は、担任の先生に普段の生活の様子を聞いてみましょう。
相談窓口を利用することも1つの方法です。
学校に行くのを嫌がったりした場合は、無理に登校させず、様子をみてあげてくださいね。
環境の変化を受け入れて「今」を楽しもう!
今回は、転勤族の子供に感じた「性格の特徴」と親のフォローが必要なことについてお伝えしました。
最後にもう一度内容をまとめます。
- 適応力が高い
- 自立心がある
- 家族=チームの意識がある
- 学校生活のフォロー
- 習い事のフォロー
- 気持ちの変化へのフォロー
お子さんの性格や家族構成、家庭環境によりますが、転勤族の子供たちは思っている以上に気持ちがタフです。
親よりも、気持ちの切り替えが早く生活環境にもすぐにとけ込めます。
シンガポールでは転勤族の子ばかりでしたが、受け入れる力・受け止める力がしっかり備わっていました。
親たちの方が、ホームシックからくるネガティブな気持ちを引きずっていましたね。
そこまで心配することもないかもしれませんが、備えあれば憂いなしです。
日頃から親子でコミュニケーションがとりやすい環境づくりや、引っ越すときのルールを決めておけば、お子さんもオープンに話してくれますよ。
転勤族の子供といっても、1人の人間です。
ありのままの気持ちの変化を受け入れてあげて、親子で今を楽しみましょう!
あなたの転勤生活を応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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