「これから海外赴任に帯同するけど、英語の勉強は何を始めれば良いの?」
「駐在中にできる英語の勉強法が知りたい!!」
駐妻になると必要になるのが「語学力」。
日常生活で困ったことがあっても、日本語は通じません。
私は駐在2日目で家のコンロが故障し、現地のメンテナンス会社とやり取りする羽目になりました。
思わぬトラブルに遭っても、パッと英語が話せるようになるためには、日頃の英語学習がかかせません。
とはいっても、どんな勉強をすればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、私がシンガポール駐在中に実践していた「英語勉強法」をお伝えします。
- シンガポールで実践できる英語勉強
- 各英語勉強のメリット・デメリット
- 各英語勉強を楽しく継続できる学習ポイント
もともとの語学レベルや駐在する国によって、勉強内容も変わってきます。
特に英語学習が久しぶりの初心者の方・シンガポールに駐在予定の方は、ご紹介する勉強法をぜひ参考にしてください!
駐在妻の英語勉強:オンライン英会話を利用する
駐在生活が始まって英語学習を始める場合は、最初にオンライン英会話を利用するのがおすすめです。
外国人講師との会話に慣れれば、日常生活でも緊張せずにやり取りができるようになりますよ!
わが家はDMM英会話を利用していました。
私の周りでは「DMM英会話・ネイティブキャンプ」のどちらかを受けている方が多かったです。
オンライン英会話のデメリット
オンライン英会話は手軽に英語学習ができる反面、不便に感じることもあります。
以下にデメリットをお伝えしますね。
インターネット環境が必要
オンライン英会話に欠かせないのがインターネット環境です。
ですので、駐在国に引っ越したらネット契約は早めに済ませましょう!
シンガポールは光回線が99%普及しているので、契約後にルーター等を設置すればすぐに使えました。
駐在国によって通信会社が複数あるので、月額料金や契約プランを見比べて検討してくださいね。
ちなみにわが家は、契約内容をよく見ていなかったばかりに、突然インターネットが使えなくなる事態になりました。
DMだと思って重要書類をそのままにしていたのが、回線を止められた原因です。
結局、新プランの内容が合わなかったので、他社に変更することにしました。
英語力は書類を読み解く「読解力」にも必要だと痛感しました……。
講師のレベルに差がある
ネイティブ・非ネイティブどちらの講師も、厳しい面接を経て採用された方ばかりです。
しかし、どのオンライン英会話でも言えることですが、講師によって教材への理解度や進め方に差があります。
特に指摘されず早くレッスンが終わる時もあれば、発音の細かなチェックが入って時間内に終わらなかった時もあります。
先生の合う・合わないは必ず出てくるので、お気に入りの先生を何人も見つけておくと良いですよ。
オンライン英会話初心者の方は「とにかく話す」ことが上達への近道です。
まずは色々な国の先生と、会話のキャッチボールを続けましょう!
通信状態が不安定になる
世界各国にいる講師は、Skypeなどのツールを使って自宅からレッスンを行います。
なので、各国の天候や周辺環境に左右されると通信状態が不安定になることも。
例えば雨季の場合、フィリピンではスコールやハリケーンが来ることもあります。
その場合、講師の音声が途切れたり聞き取りにくくなったりするので、思うように教材を進められません。
確かにリスクはありますが、私や子供がレッスンを受けていた時、通信トラブルに遭遇したのは数回ほどです。
多くの講師は、レッスン中に起こる不具合にも冷静に対処してくれるので、ご安心ください。
ちなみにDMM英会話では、講師側に通信トラブルがあった場合「振替レッスンチケット」を1枚もらえます。
最低でも、自分の家の通信環境はしっかり整えておきましょう!
オンライン英会話のメリット
オンライン英会話は帰国してからも続けられるので、駐在中に習い始めれば確実に英語力はアップします。
私は駐在中にオンライン英会話を始めました。
最初は自己紹介だけでドキドキしましたが、レッスンを重ねると色々な国の講師と楽しく会話ができるようになりましたよ!
ここでは、オンライン英会話で勉強するメリットお伝えしますね。
外へ通わずにレッスンできる
駐在中は、ただでさえ外出が面倒になりますよね……。
しかしオンライン英会話は、ネット環境さえ整っていれば外へ通わずにレッスンが可能です。
DMM英会話はレッスン時間が1回25分なので、日中のすきま時間に自宅でサクッと勉強できますよ!
レッスンを重ねるほど、英語を話すことも苦ではなくなってきます。
毎日のルーティンに取り入れて、まずは英語を話す習慣をつけましょう!
さらにパソコン以外にも、スマホ・タブレットを使って学習できるので、どこでも好きな場所でレッスンできます。
家のソファーや公園など、お気に入りの場所でリラックスしつつ勉強しましょう。
時差を気にせずレッスンできる
多くのオンライン英会話は24時間レッスンが可能です。
ですので、自分のスケジュールに合わせて勉強でき、ストレスなく学習を進められます。
語学学校へ通う場合は決められた時間に行く必要があるので、気持ちも焦りますよね。
でもオンライン英会話は、思い立ったら予約して学習できるのですきま時間の勉強にピッタリです!
いつでも好きな時間に勉強できるのも、オンライン英会話の大きな魅力。
毎日30分だけでも英語学習を続ければ、半年後には自然と日常会話ができるようになりますよ!
自分の語学レベルに合った学習ができる
「語学スクールに通い始めたけれど、生徒のレベルの高さに圧倒されちゃう……。」
自分に自信がない時は、どうしても周りと比べてしまい、せっかく通っているのに発言できない時もありますよね。
しかしオンライン英会話は、1つの教材でもレベル別に分かれているので、今の実力に合った教材で学習できます。
「少し簡単だったな…」と感じれば、次回はもう1段階レベルを上げて学習できますし、逆も同じです。
周りを気にせず自分のペースで学習できるので、色々なレベルの教材に挑戦してみましょう!
ここまでメリット・デメリットをお伝えしましたが、何よりも英語勉強は「継続」が大切です。
次は私が実践した、オンライン英会話を楽しく続けるための学習ポイントをお伝えします。
学習ポイント1|自分に合う教材を見つける
駐在国や生活環境によって変わりますが、ネイティブ並みに話せなくても日常生活は過ごせます。
私は「興味がある」「日常会話に使える」教材に絞ってレッスンを受けました。
まずは、楽しく勉強できそうな教材からチャレンジしてくださいね!
DMM英会話は教材の種類が豊富で、さらに1つの教材でもレベルが細かく分かれています。
私は主に「デイリーニュース」や「会話」に取り組みましたが、他に興味のあるカテゴリーがあれば都度レッスンしていました。
旅行に行く前は「旅行と文化」で予習するなど、実生活に合わせてレッスンできるのもうれしいですね。
月額料金は変わらないので、気になるジャンルの教材に挑戦してみると、自分の可能性をさらに広げられますよ。
学習ポイント2|予習3:復習7で学習を進める
新しい英単語やボキャブラリーを覚えることは、記憶に定着させるまでが本当に大変です。
私もすぐに復習をしない時は、寝る前には内容がうる覚えになっていることも。
馴染みのない英単語を覚えるためには、反復練習が必要ですね。
実は私たち人間は、時間が経てば経つほど記憶が薄れてしまう脳の仕組みになっています。
効果的な学習法として「インプット:アウトプットの割合は3:7」と言われていますが、英語学習に置きかえても同じです。
例えば予習として、レッスン開始前に教材を読んでおけば、途中でつまることなく貴重な勉強時間も有意義に使えます。
そして復習では、覚えた単語や先生からのアドバイスをもう一度確認することで、記憶にもしっかり残りますよ。
英語学習もインプットとアウトプットの繰り返しです。
どちらもバランスよく取り入れて、効率よく英語力を高めましょう!
学習ポイント3|フリートークで日常会話に慣れる
教材で学習してもアウトプットする機会がないと、せっかくの有意義なレッスンが無駄になってしまいますよね。
そんな時は、フリートークを活用することもおすすめです。
英会話はとにかく「話すこと」が大切なので、習ったことを取り入れながら日常会話にチャレンジしてみましょう。
講師もプロなので、自分が言いたい事を分かってくれる優しい方が多いです。
ですので、失敗しても気にせず自分からたくさん話をしてくださいね。
日本が大好きな講師だと、アニメ・マンガなどで共通の話題が見つかります。
また、フィリピン人の講師に「シンガポールに住んでいる」と話したら、とても親近感をもってもらい、おすすめの旅行スポットを教え合ったりしましたよ。
同じ地域だと、天気や果物など共通項が多いので、何気ない会話も弾みます♪
ご紹介したように、オンライン英会話は駐在妻の英語学習にピッタリの勉強法です。
講師と会話のキャッチボールができるようになると、苦手意識のあった英会話もきっと楽しくなりますよ!
駐在妻の英語勉強:ESLに通う
オンライン英会話と並行して勉強していたのが、ESLへの参加です。
《English as a second language》の略称で、英語が母国語ではない人のための学習プログラム。
国によっては学校や教会で、英語学習できる場所がある。
私が通っていたシンガポールのESLは、テキスト代や入会費で4,000円ほどかかりますが、授業料は無料です。
ですので、英会話スクールに通うよりお得に勉強できましたよ。
ESLのメリット・デメリット
私はオンライン英会話で学んだことのアウトプットの場として、約2年間ESLに参加しました。
ここでは、私が授業や交流を通して感じたメリット・デメリットをお伝えします。
ESLのデメリット
- 自宅から通う必要がある
- 先生によって教えかたがちがう
ESLは教会や学校で行われるので、外出する必要があります。
「子供が小さいと通うのが大変…」と思う読者さま、ご安心ください!
場所によっては、未就学児であれば申込制の託児サービスが利用できますよ。
シンガポールのESLは、先着順ですが教会内の一室でお子さんをスタッフに預けてレッスンを受けられます。
しかも授業に参加している人は無料で利用できるので、とても人気のサービスでした。
また、ESLで英語教える先生は、地元のボランティアの方が多いです。
発音もネイティブほど流暢ではないですし、中には聞き取りにくい先生もいます。
教え方もバラバラで、プリント学習を取り入れる先生もいれば、テキストをほとんど使わない先生もいます。
私の先生は、発音が聞き取りにくかったですが、宿題プリントまで出してくださる熱心な先生でした。
その前の先生は、ひたすら聖書を読む先生でしたけどね(汗)。
ですのでESLは、ネイティブの先生からしっかり英語学習をしたい人にとっては、物足りないかもしれません。
けれど、英語を話す場として割り切って参加すれば、色々な国の人と会話が楽しめます。
オンライン英会話で学んだことも、積極的にアウトプットしましょう!
ESLに参加するメリット
- オフラインで日本人以外の外国人と交流できる
- イベントなどで各国の文化を知ることができる
オンライン英会話とちがい、ESLでは実際に外国人と交流する機会があります。
入会後にクラス分けテストがあるので、一緒に学ぶ生徒も語学力が近い方が多いです。
2人組で会話をしたり、分からない問題は教え合ったりするので、まさに学校の授業のような雰囲気ですよ!
クラスメイトも、日本・中国・韓国・モンゴル・フィリピン・インドネシアなど国際色豊かでしたが「英語をもっと話せるようになりたい」という思いは同じです。
1つの目標に向かって一緒に頑張れる環境があるのは、対面授業ならではのメリットですね。
また、ESLではクリスマス会やハロウィンなど季節のイベントもあります。
合唱や合奏をしたり、ゲームを楽しんだり、授業とはちがう素の姿を見られるので、心の距離もグッと近くなりましたよ。
同じクラスメイトの中には、日本に遊びに来たことがあったり、アニメが好きだったりと、盛り上がる話題も多いです。
また育児の悩みも世界共通なので、よく話題の中心になりました。
ママ友と話す感覚で、楽しくおしゃべりできましたよ。
ESLは、オンライン英会話よりも身近に国際交流ができるので、英会話初心者の人は自分の視野を広げるチャンスです!
もし駐在先にあれば、ぜひ活用してくださいね。
では次に、私が実践したESLで楽しく英語を勉強するポイントをお伝えします。
学習ポイント1|積極的に参加する
ESLなど対面式の語学スクールは、何となく出席するのでなく「積極的に参加する」ことが上達への近道です。
思っている以上に、他人は自分に興味がありません。
ですので、恥ずかしがらず積極的に参加して発言しましょう!
私は恥ずかしさのあまり、入会当初はほとんど座っているだけで、まったく発言もできませんでした。
けれど、通いだして1年経つと「学んだ英語をもっと話そう」と、アウトプットに意識が持てるようになりましたよ。
まずはESLの雰囲気に慣れつつ、英語学習を楽しみましょう!
またESLでは「ポットラック」という、持ち込みの昼食会が開催されます。
手作り料理や市販のお菓子など、何でもOK。
さまざまな国の料理が並ぶテーブルは、見るだけでワクワクしますよ。
和菓子やお寿司などの日本食は、特によろこばれました!
各国の家庭の味を楽しむことができるのも、ポットラックならではの楽しみ方ですね。
学習ポイント2|授業以外でもクラスメイトと交流する
授業以外でクラスメイトと交流を深めるのも、会話力アップにおすすめです。
一緒にランチをすると、日本人同士では話題にあがらない「現地の耳寄り情報」が聞けるかもしれませんよ!
ESLに通うみなさんは、私も含め普段は英語を話しません。
ですので、分からない英単語があれば、堂々とスマホで翻訳しながら会話していました。
「私は上手くしゃべれない」とネガティブにならなくても、まったく心配ないですよ!
さらに私は、クラス内の有志で英語の小説を読む「リーディング活動」にも参加していました。
「みんなで英語を学ぶ」楽しさは、オンライン英会話では味わえない経験です。
達成感や充実度は、仲間がいてこそ大きなものになります。
私は「ネイティブ並に話せなくても、英語で会話を楽しみたい」と思っていました。
ESLを通して素敵な出会いと経験ができたことは、駐在生活の大切な思い出です。
とにかく身近な人で学んだことをアウトプットしたいと思った方は、ぜひESLにも挑戦してくださいね!
日常生活を送るだけで立派な「英語勉強」になる!
駐在する国では、当然日本語が使えません。
ですので、日本語が通じない中で生活すること自体が、立派な英語勉強になります。
シンガポールでは、タクシーを呼ぶ時やネット注文を利用する時に、現地のアプリを使います。
もちろん全て英語で書かれているので、内容を理解して操作するだけでも立派な英語勉強になりました。
他にも天気やニュースアプリを入れて、現地の情報を把握できるようにしていましたよ。
駐妻生活では、毎日「日本語→英語」「英語→日本語」と、頭で変換しながら会話したりメッセージを送ったりします。
最初は時間がかかりますが、自分の頭で考えてアウトプットすることが、英語学習では大切です。
毎日英語にふれる機会があるので「英語を使う」意識をもって生活すれば、昨日の自分よりも確実に進歩できますよ!
さらにわが家は、日本のテレビ番組を見る契約や設定をせずに、ローカル放送だけで駐在期間を過ごしました。
最初は何を言っているのか分かりませんが、毎日見ていると単語やセリフが何となく聞き取れるように!
現地で放送されるアニメやドラマを楽しむ貴重な経験になりました。
駐妻生活で自分の時間がある時こそ、英語力を磨くチャンス!
日常生活をより楽しむためにも、自分の興味がある勉強法から始めてくださいね。
英語を「勉強する」よりも「楽しむ」ことを大切にしよう
今回は、実体験もとにした「駐在妻の英語勉強法」をお伝えしました。
最後に内容をもう一度まとめます。
学習ポイント1|自分に合う教材を見つける
学習ポイント2|予習3:復習7で学習を進める
学習ポイント3|フリートークで日常会話に慣れる
学習ポイント1|積極的に参加する
学習ポイント2|授業以外でもクラスメイトと交流する
帯同当初は「英語勉強しなきゃ!」とやる気が起きますが、日々の家事や育児に追われると、すぐに勉強しなくなります。
まさに、私がそうでした。
ですので、英語を「勉強する」よりも日常生活に織り交ぜながら「楽しむ」ことを大切にしてください。
そうすれば、新しい単語を覚えることや会話することも、苦になりません。
ご紹介した英語勉強は、駐在して半年ほど経ってから始めました。
自分の気持ちの波と向き合いつつ、前向きな気持ちになってから勉強を始めても、遅くはないですよ!
駐妻生活では、日本人の友人がいる限り、英語を話す機会が少なくなるのも事実です。
けれど、英語を少し話せるようになるだけで、見たことのない世界が待っています。
英語勉強を楽しく続けて「できた自分」をたくさん褒めてあげましょう。
これから駐在生活を予定している方は、タイミング別の英語勉強法を紹介しているこちらの記事もあわせてお読みくださいね。
あなたの駐妻生活がより良いものになりますように……。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【ペンネームOK】コメントお待ちしております♪